運輸安全マネジメント メールゼミ8                  

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運送業専門ISO9001・ISO14001コンサル

運輸安全マネジメントコンサル

 運営責任者
  山本昌幸
運輸安全マネジメント推進協議会
あおいコンサルタント株式会社
山本プロフィール
国土交通省中部運輸局発行の「中小規模運送事業者用運輸安全マネジメントテキスト」の執筆者
ISO9001主任審査員
ISO14001主任審査員
社会保険労務士、行政書士、
運行管理者
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所在地:
名古屋市中区栄3−28−21
建設業会館7階
電話 052−259−7355
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第8回メールゼミ

こんにちは。

運輸安全.comの山本です。

第8回目の「運輸安全マネジメント」メールゼミです。

 

前回は、「目標」の達成状況が思わしくない場合・・・

 

事例として

2009年1月〜12月の1年間の

「目標=今年度の自責事故発生件数を10件以下にする」で、

 

半年経過後の6月末に

自責事故発生が11件になってしまった場合・・・

要するに、1年間で10件以下という自責事故目標が

半年で発生してしまって、年間目標の達成が

不可能な場合は、

 

“なぜ、半年で11件も自責事故が発生してしまったのか?”の

原因追究を徹底的に行い、

目標を下方修正することの必要性を中心に説明しました。

 

今回は、その逆で

「目標」の達成状況が良好な場合の

“目標の上方修正”について説明しますね。

 

目標の事例は、前回同様

2009年1月〜12月の1年間の

「目標=今年度の自責事故発生件数を10件以下にする」を用いま

しょう。

 

この目標を設定して半年後の6月末に

目標の達成状況を確認したら、

1月〜6月の自責事故発生=2件”だったとしましょう。

 

この場合、皆さんどのように考えますか?

 

A:「やったぁ! あと半年件は8件の自責事故を起こしてもいい

なぁ!」

B:「1〜6月の半年間で2件の発生だから、残りの半年間で1件に

しよう!」

 

どうですか?

 

当然、“B”ですよね。

 

“A”であっても、運輸安全マネジメントの運用上と言いますか、

法令上は問題ないかもしれません。

 

しかし、「マネジメントシステムの考え方」や

「目標管理」の概念からすると

“A”は、ダメです。

 

「マネジメントシステムの考え方」をしてみましょう。

 

皆さん、「マネジメントシステム=PDCA」を覚えていますか?

 

P=Plan:計画

D=Do:実施

C=Check:検証・確認

A=Act:改善・是正

でしたね。

 

目標管理をPDCAで考えてみますと、

「目標、措置(達成手段)を立案する=P」

「目標、措置(達成手段)を運用する=D」

「目標の達成度評価をする=C」

 

そうです、事例の場合、

1年間で“自責事故発生10件以下”という目標と

措置(達成手段)を立案しましたね=P

 

そして、目標を達成に向けて

措置(達成手段)を運用しましたね=D

 

そして、半年後の6月末に

達成状況を確認しましたね=C

 

目標の達成状況を確認したら、

当初の目標より、良かったのです。

 

その場合、さらに上の目標を立案し、

達成するために、改善・見直すのです=A

 

その結果、新しい目標・・・例えば、

“自責事故発生を年間3件以下にする”=P

という具合ですね。

(最初の半年間で2件発生ですから、残りの半年間1件発生で、

計3件)

 

このように、

安全目標の管理についても

マネジメントシステムの考え方で管理していきましょう。

 

ここで、ちょっと蛇足ですが確認事項です。

 

皆さんの中で、PDCAは、“A”で終わると思っている方は

いらっしゃいませんか?

 

PDCAは、永遠に廻ります。

 

そして、改善されていきます。

そう、スパイラスアップですね。

 

“C”で検証・確認の結果、

“A”で改善・処置を行い、それを反映した、

“P”に進み、新しい計画を立案するのです。

 

要するに、「PDCA」ではなく

「PDCAPDCAPDCAPDCAPDCA・・・・」

なのですよ!

 

本日最後に、

安全情報の公表について、確認です。

 

安全情報で公表するのは、

「目標」と

「目標達成度」であり、

 

「措置(達成手段)」でも

「措置(達成手段)の実施状況」でもありません。

 

もちろん、

「措置(達成手段)」「措置(達成手段)の実施状況」も

公表していただくことは非常に良いことですが、

それは、あくまで、

「目標」と「目標達成度」を公表した上でのことですよね。

 

「目標」と「目標達成度」を公表する代わりに、

「措置(達成手段)」「措置(達成手段)の実施状況」だけを

公表しては、意味がありません。

 

「運輸安全マネジメント」の元である、

ISO9001の審査に出向くと、

「目標」ではなく、

「達成手段」のみの進捗管理を行っている企業を

よく見かけます。

 

例えば、運送業で

“目標=人身事故年間0件”

この目標を達成するための“達成手段”が

5つあったとすると、

 

私:「目標の達成度はどうでした?」

企業:「ドライバー研修も計画通り、月2時間実施しました。

    また、ドラレコを全車両に装着しました」

私:「いや、達成手段の話ではなく、目標は達成できたのですか?

  要するに、人身事故は、何件でした?」

 

このような、やり取りがよくあります。

 

運輸安全マネジメントで公表が義務付けられているのは、

あくまで、「目標」と「目標達成度」です。

 

「目標」と「目標達成度」を公表した上で、

「措置(達成手段)」「措置(達成手段)の実施状況」も

公表するのは良いことですが、

 

「措置(達成手段)」「措置(達成手段)の実施状況」だけを

公表しているのは、

運輸安全マネジメントの義務事項に反しますね。

 

そこをよく理解してください。

 

次回からは、教育・研修の説明に入っていきます。

 

では、今回はこの辺で失礼します。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


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