第7回メールゼミ
こんにちは。
第7回目の「運輸安全マネジメント」メールゼミです。
前回は、「目標」を達成するためには、
「措置(達成手段・行動計画)」を策定し、
その実行を管理することの重要性を説明しましたね。
今回は、「措置(達成手段・行動計画)」を実施したうえでの
「目標管理」について説明しますね。
目標を達成するためには、
「措置(達成手段・行動計画)」を策定し
その実行を管理していくことの重要性は説明したとおりですが、
ここで、“達成”“実行”を管理すべきは、
2つあることにお気づきでしょう。
その前に、次の関係をおさらいしておきましょう。
会社や経営者の事故撲滅の想いを文書にした
「方針」(運輸安全方針)。
その「方針」を実現するための今年の
「目標」。
その「目標」を達成するために
具体的な内容を定めた
「措置(達成手段・行動計画)」。
まとめるとこんな関係ですね。
「方針」(輸送安全方針)
↓
「目標」
↓
「措置(達成手段・行動計画)」
前回のメールゼミでは、
「目標」を達成するためには、
予め策定した「措置(達成手段・行動計画)」の実施を
一つ一つ確認していくことが「目標」達成のための
“階段”であることを説明しましたね。
要するに、「目標」達成のためには
まず、第1に
「措置(達成手段・行動計画)」の実行を管理する。
そして、第2に、
「目標」自体の達成度を管理しなくてはなりません。
例えば、
2009年1月〜12月の1年間の
「目標=今年度の自責事故発生件数を10件以下にする」
の場合。
「目標」の達成度評価は、出来れば毎月実施していただきたいです
ね。
毎月が無理であれば、四半期ごと(3か月に1回)。
これも無理であれば、最低限6か月に1回は、実施してください。
例えば、前述の目標で、ちょうど中間の
6月末で、自責事故発生が11件になってしまった場合。
1年間で10件が目標ということは、半年で5件ですよね。
しかし、半年で11件・・・
既に、目標達成は無理ですね。
しかし、ここで諦めてしまっていいのでしょうか?
ゼッタイ、ダメです!
この場合は、なぜ、半年で目標事故件数の
2倍以上発生してしまったのか、徹底的に
原因追究し、もう、残りの半年間
1件も事故を起こさないように
(無理であれば、実現できそうな最小事故件数)、
目標を下方修正する必要がありますね。
最初の「目標」が
「目標=今年度の自責事故発生件数を10件以下にする」で、
半年経過後に“11件発生”ですから、
新しい目標として、1件の発生は仕方ないとしても
「目標=今年度の自責事故発生件数を12件以下にする」と
下方修正し、運用していかなくてはなりませんね。
しかし、
ただ漠然と、目標を下方修正しても
1年経過後に、結局、達成できないことに変わりはありません。
ですから、先ほど説明したように、
“なぜ、半年で目標事故件数の
2倍以上発生してしまったのか、徹底的に
原因追究”
したうえで、対策を立てたうえで
「目標」を下方修正してください。
くどいようですが、
この“原因追究”と“対策”を怠ると、
結局、目標の達成は困難でしょう。
仮に、目標が達成できたとしても
それは、あくまで、
“結果的にできた”
だけであり、再現性が難しいですね。
適当に、食材と調味料を入れて炒めたら、
美味しい野菜炒めができたようなもんです。
これでは、2度目においしい野菜炒めを作るのは困難ですよね。
この説明は、「目標」の達成度が思わしくない場合、
「目標」の下方修正が必要な事例ですが、
逆に、「目標」の達成状況が良好な場合について
次回説明しますね。
では、今回はこの辺で失礼します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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