第6回メールゼミ
こんにちは。
第6回目の「運輸安全マネジメント」メールゼミです。
今回は
進捗管理すべき「目標」、「措置(達成手段・行動計画)」を
説明しますね。
前回は、PDCAについて説明しましたが、
皆さん覚えていますか?
PDCAはマネジメントシステムの基礎ですから
是非、理解しておいてくださいね。
PDCAとは、
P=PLAN(プラン):計画、立案
D=DO(ドゥ):実施、運用
C=CHECK(チェック):検証、確認
A=ACT(アクト):改善、処置
でしたね。
では、今回は「目標管理」の具体的な説明をしていきましょう。
運輸安全マネジメントでは、
事故削減等の「目標」を立案しましたね。
そして、その「目標」を達成するための
「措置(実施計画・達成手段)」を具体的に
策定しましたよね。
例えば、
「目標=今年度の自責事故発生件数を10件以下にする」
「措置(達成手段・行動計画)」として、
1 ドライバーへの安全運転研修を毎月2時間実施する
2 点呼時にアルコールチェッカーの使用を義務付ける
3 各ドライバーから3か月に最低1回、ヒヤリハット情報を提出さ
せる
4 3か月に1回、同乗指導を行う
5 全車両にドライブレコーダーをとりつける
とした場合、まず、目標達成のためには、
「措置(達成手段・行動計画)」の
進捗管理といいますか、実施を管理していかなくてはなりませんね。
ただ、その前に、
各、「措置(達成手段・行動計画)」について、
もう少し、詳細な計画を策定しましょう。
例えば、
「1 ドライバーへの安全運転研修を毎月2時間実施する」について
毎月何日に
だれを対象に
だれが講師となり
どの場所で
どのような内容で安全運転研修を実施するのか?
そして、実施後に
この研修実施の有効性をだれが評価するのか?
等をあらかじめ計画すべきです。
文字で表現すると大変そうですが、
計画するのは、いたって簡単ですよね。
例えば、
6月の第3水曜日の午後6時から
A班、B班、E班のドライバー18人に
まず、15分の運輸安全マネジメントのDVDを
本社営業所の会議室で視てもらって
そのアトに、運行管理者の○○さんが
運輸安全マネジメントの質問を各ドライバーに投げかけ
理解度を確認する。
その記録は、「研修記録」に記載する。
って、感じですね。
また、
「2 点呼時にアルコールチェッカーの使用を義務付ける」の
もう少し具体的な計画としては、
A班からC班のドライバーは各班長立ち会いのもと
点呼開始直前にアルコールチェッカーで飲酒の有無を確認し、
D班からF班のドライバーは各班長立ち会いのもと
点呼終了直後にアルコールチェッカーで飲酒の有無を確認する。
って、感じですね。こちらはもっとカンタンですね。
このように、
各「措置(達成手段・行動計画)」について
もう少し、詳細な計画を策定することにより
実施に具体性を持たせることができますね。
「目標管理」における
進捗管理とは、
このような詳細な「措置(達成手段・行動計画)」の
実施について管理していくことが
目標達成に重要なことです。
ここで一つ注意です。
もし、計画通りに
「措置(達成手段・行動計画)」が実施できなかった場合は、
なぜ、実施できなかったのかの「原因」を明確にしたうえで、
再度、計画を立て直してください。
この、「再度、計画を立て直す」という作業を怠ると
目標の達成は困難になってしまいます。
今までの説明は、
目標達成に向けての一つ一つの「階段」ですから、
その「階段」が一つなくなったり、
踏み外してしまうと、
登れなくなってしまいますよね。
今回は、ここまでにしましょうか。
次回は、
「措置(達成手段・行動計画)」を実施したうえでの
「目標管理」について説明しますね。
では、今回はこの辺で失礼します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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