第52回メールゼミ
前回から、
国土交通省で作成された
「運輸安全マネジメント ガイドライン」の解説を行う
ガイドラインメールゼミをお届けしています。
今回は第2回目です。
では、始めましょう。
最初は、「安全管理体制の構築・改善の意義と目的」です。
ガイドラインのこの項目では、
「運輸安全マネジメント」のしくみとして
構築・運用すべき内容が簡潔に示されています。
個々のやるべきことは
今後、個別に詳細説明しますので省略しますが、
後半部分に
PDCAの重要性・必要性が記載されていますので、
少々解説を加えておきます。
もちろん、
このメールゼミをご覧の方にとっては、
お浚いになるかもしれませんが、
もう一度、
よく読んでくださいね。
「運輸安全マネジメント」は、
マネジメントシステムの基礎である
PDCAを適切に運用することにより
成果の改善が必要です。
あなたは、次のことをどう思われますか?
@ 不味いチャーハンを何度でも作る母親
A いつも“無礼”な失言で女性にふられる男性
B 作業場の同じ場所でつまずいて毎年3人以上が転倒してケガ
上記、
“@AB”の
毎回、不味いチャーハンを作る母親も
ふられた男性も
危険個所がある作業場も
全て「問題あり」「失敗」ですよね。
本来、
計画如何により失敗はかなり防ぐことが出来るのですが、
計画の不備より大きな問題は、
起きてしまった問題の再発なのです。
なぜ、
不味いチャーハンを作ってしまった母親は
この失敗を糧にして次は
美味しいチャーハンが作れないのでしょうか?
なぜ、
無礼な失言でふられた男性は
次に女性と付き合う時はその発言が控えられないのでしょうか?
なぜ、
同じ原因で作業員がケガしているので、
その危険個所を何とかできないのでしょうか?
これらは皆、
ナニも考えずに行動しているということでしょう。
要するに同じ失敗を何度でも繰り返すダメなヒト(組織)なのです。
ナニが原因なのでしょうか?
“失敗”という事実を
次の“計画”に落とし込んでいないのです
(Act:改善を反映したPlan:計画 になっていない)。
では、次のことはどうですか?
C 交通事故は多少減ったが、それ以上減らないタクシー会社
D 仲は悪くないが、良くもない夫婦
E 身長180pで100sの男性が90sにダイエットしその
体重を5年継続
上記の“CDE”の事例はいずれも
“改善”が出来ないのですね。
選り良い状態を目指して
計画が立案できないので実施もできないのです。
前述の
“@ABCDE”については、
PDCAを適切に廻すことが出来れば、
失敗も再発防止され、
改善もできるのです。
今回は、ここまでにしますね。
次回からは、
ガイドラインの具体的な解説です。
正に本番ですね!
最後までお読みただき感謝です!
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