第50回運輸安全マネジメントメールゼミ

50回目のメールゼミをお届けします。
今回も前回同様、
「記録の管理」について実際のISOの審査の場で
出くわした事例を紹介しましょう。
その前に、記録とは、
結果を残すもの・事実を記すものであり、
当然の作用として、自社を守ってくれるものであることは、
覚えていますか?
思いだしました?
では、話を進めましょう。
前回のメールゼミでは、
事例の“1”と“2”を説明しました。
今回は、事例3です。
事例3:この記録まとめて作ったの?
ある大手製造業の工場に審査に伺った際の出来事です。
製造に使用している工作機械の保守点検記録を確認したところ、
なんか怪しいのです。
その企業の「機械保守・点検記録」は、
一か月分(31日)が記載できる様式であり、
保守・点検記録を記入する担当者は、3名居り、
各日の記入欄にサインをすることになっています。
そこで、ある月の「機械保守・点検記録」を
確認したところ、
サインされた担当者の氏名は違うのですが、
全て、同じペン、同じ書体(と思える)なのです。
同じペンは、現場に置いてある
筆記具が1本しかないのであれば、頷けるのですが、
書体となると・・・・。
私は、心の中で、
「あー、この会社はまとめて記入したなぁ」と思いました。
ただ、審査は、あくまで“性善説”で実施しますので、
その思いは伝えませんでしたが、当該企業への審査は、
他の記録の確認や運用状況の確認において
「疑念」を向ける結果になりました。
このメールをお読みの皆さんも
毎日、記入すべき記録をまとめて記入したことありませんか?
私自身、うん十年前の小学生の頃の宿題で
日々記入すべきモノ(天気の記録とか)を
まとめて記入したこともありましたが、
その際でも、ペンの種類を変えたり
丁寧に書いたり、乱雑に書いたり
工夫(褒められた“工夫”ではありませんが:笑)を
したものですが。
ここで私が何を皆さんに伝えたいのか!
このように、
“偽造”を疑われる記録が存在することにより他の記録まで、
信ぴょう性を疑われると言うことです。
記録とは、
・事実を記するモノ(残すモノ)
・自社を守るためのモノ
ですよね。
でも、このような企業の場合、
「本当に事実を記しているのか?」
と疑われ、結果的に、「自社が守られない」
ということになります。
これでは、記録を作成する意味・意義が
無くなってしまいます。
皆さんは、どうか、記録の作成・記入は
適切に行ってくださいね。
次回からは、国交省で改訂された
「運輸安全マネジメント ガイドライン」の
解説に入ります。
最後までお読みただき感謝!
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