第42回メールゼミ
前回は、小学1年生に戻って、
原因追求の重要性を考えてみましたね。
“A君がBちゃんをいじめました。どうしましょうか”
というお話でしたね。
今回は、
原因追求の事例や行きつくところについて説明しますね。
真の原因を追及する方法については、
「QC7つ道具」の一つである
“特性要因図”(フィッシュボーン・チャート、魚の骨)を
活用できるとよいのですが、
そこまでやらなくても、
「なぜ、なぜ分析」で問題ないでしょう。
「なぜ、なぜ分析」は、
“なぜ”を最低3回は繰り返してください
(或る大企業は最低5回繰り返すことになっていますが)。
例えば、
次の問題発生事例(不適合事例)で原因追究を考えてみましょう。
問題(不適合):Aに届ける荷物を誤ってBに配送した。
なぜ、Bに配送してしまったのか?:
A行きの箱に入れてしまったから。
なぜ、A行きの箱に入れてしまったのか?:
Aに配送する荷物と思い込んでいたから。
なぜ、Aに配送する荷物と思い込んでいたのか?:
上司から口頭での指示だったから。
ということで、“原因”が
“上司からの口頭での指示”ということですね。
その、原因を取り除く処置としては、
「今後は『配送指示票』を作成し、配送先を文書化する」
ということが
“再発防止(是正措置)”と考えられます。
原因追究”については、いろいろなアプローチ方法、
着眼点、ツールがあります。
ここでは一つ一つの説明は省きますが、
前述の「なぜなぜ分析」を行うことで
殆どの“原因追究”は可能でしょう。
ところで、
企業でなぜなぜを何回も行っていくと、
最終的には「社長が悪い」となりませんか。
また、もっと飛躍すると
「総理大臣が悪い」と行きつくこともあります。
ピンとこない方は、お暇なときにでも、
何かの問題について実施してみてはいかがですか?
今回は、ここまでです。
次回は対策を立てるべき“事故”“ヒヤリ・ハット”情報の説明に
進みますね。
最後までお読みいただき感謝!
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