第36回メールゼミ
こんにちは!
運輸安全ドットコムの山本です。
今回も
「リスク情報の収集方法」の説明をお休みして
“品質管理”について分かり易く説明しますね。
と、言うことで今回も少し寄り道です。
前回のメールゼミでは、
“品質管理”と“ISO9001”の
概略を説明しました。
ISO9001とは
簡単に説明しますと
自社の品質を改善し顧客満足を向上させること
でしたね。
運送業においては
「輸送の質の安定と向上を実現するための管理」
であり、
“輸送の質が良い”と言うこととは、
運送業の場合、
・誤配の無いこと
・遅配の無いこと
・事故の無いこと などが考えられます。
その中で、
“事故の無いこと”だけを対象に取組むしくみが
「運輸安全マネジメント」なのです。
以上が、前回のおさらいです。
あなたの会社が
“事故の無いこと”だけを実現し
顧客満足を向上させたいのであれば、
「運輸安全マネジメント」に取組めば良いですね。
ただ、“事故の無いこと”に加えて
“遅配の無いこと”“誤配の無いこと”及び
あなたの会社特有の品質を
お客様に提供したいのであれば、
「ISO9001」に取組めば良いですね。
当メールゼミは
「運輸安全マネジメント」のメールゼミですから
ISO9001の話はこれくらいにして、
今回は、
品質管理における
「生産性向上」の説明をしましょう。
あなたの会社でも生産性が向上したら
良いですよね。
うーん、“生産性向上”ってなに?
カンタンに説明しますと
1時間で100部の新聞を配達するのを
120部配達できないかと言うことですね。
1時間で配達できる新聞の数が
100部から120部になると
20%の生産性向上となる訳です。
以下は、私が実際、ある遊園地で遭遇した実話です。
その前に、質問ですが、
遊園地の“品質”って何だと思いますか?
“品質”という文言だと、漠然としているかもしれませんね。
では、次のようにしましょう。
「品質=提供することにより顧客満足が向上するモノ・コト」
(いろいろな定義をしていますが今回はこれで行きましょう)
遊園地が入場者である顧客に提供するべきことは、
・安全に遊べること
・たくさんの乗り物に乗れること
・楽しめること
などですね。
以下の事例は、“たくさんの乗り物に乗れること”についての
生産性向上についてです。
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ある日、私たち家族は、ある遊園地のメリーゴーランドに乗るべく
行列に並んでいました。
その遊園地はその日、
かなり混雑しており、私たちが並んでいたメリーゴーランドも
かなりの列が出来ていました。
ただ、漠然と並んでいても退屈なだけなので、
並びながら、ある計測をしてみました。
その計測とは、
1 メリーゴーランドの運転時間:90秒
2 停止後、客を降ろすのに:120秒
3 客を乗せて安全確認し、動き出すまで:180秒
合計390秒かかっていました。
仮にこの遊園地の営業時間が
朝10時から夜7時までの9時間の場合、
秒に換算すると、
3600秒 × 9時間 =
32400秒ですね。
この、32400秒を
メリーゴーランド1回あたりの所要時間である390秒で
除してみると
32400 ÷ 390 = 83回
1日に、83回運転でき、
1回あたりの乗車人数が、40名の場合は
83回 × 40 = 3320人 となり、
この遊園地のメリーゴーランドは
1日、最高でも、3320人しか利用できないのです。
なぁーんてことを考えて行列に並んでいました。
しかし、そんなことを考えているとき
メリーゴーランドの担当者が交代したのです。
その交代した担当者は、
1 メリーゴーランドの運転時間:90秒
2 停止後、客を降ろすのに:90秒
3 客を乗せて安全確認し、動き出すまで:150秒
合計330秒に短縮したのです。
停止後、客を降ろす時間と
客を乗せて安全確認し動き出す時間を
30秒づつ、
計60秒短縮できたのです。
もちろん、安全確認を怠っては本末転倒ですが、
安全確認には全く問題がなく
メリーゴーランド1回あたりの所要時間を
1回あたり60秒短縮したのです。
これを先ほどの式に当てはめますと
32400 ÷ 330 = 98回
1日に、98回運転でき、
1回あたりの乗車人数が、40名の場合は
98回 × 40 = 3920人 となり、
この遊園地のメリーゴーランドの使用客が
1日、3920人に増えるのです。
要するに、
1日当たり、600名も余分に利用できるのです。
率にすると約18%の生産性向上になります。
(600名÷3320名=0.18)
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これって、スゴくないですか?
月給30万円のヒトが
354000円になるのですよ。
運送事業においても
1000個配送していた荷物が
1180個配送することが出来るのです。
生産性向上の成果についてご理解いただけました?
実際に、どのように生産性向上を
実現するのかは省略しますが、
品質管理の一部である生産性向上について
興味をお持ちいただけると幸いです。
寄り道は、今回までにして、
次回からは、リスク情報の洗い出しに戻りますね。
ただ、気まぐれの筆者のことですから、
もし、気が変わったらごめんなさい。
今回、前回と、どうしても
品質管理と生産性向上のさわりだけでも
お伝えしたかったのです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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あおいコンサルタント株式会社
運輸安全マネジメント推進協議会
山本昌幸(ISO9001・ISO14001主任審査員、行政書士、
特定社会保険労務士、運行管理者)
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追伸(今回のオマケ):
以前、中国でペットボトルのお茶を購入して、
その場で飲んで、もうびっくり。
吐き出しそうになっちゃいました。
なぜって?
だった、そのお茶が甘かったんです。
お茶に砂糖は入っていないというのは
日本では当然ですが中国では違うのですね。
これは、「思い込み」からくるヒューマンエラーでしょうか。
もしかしたら「能力不足(無知)」からくるヒューマンエラーで
しょうか。

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