第32回メールゼミ
おげんきですか!
運輸安全ドットコムの山本です。
今回も前回までに引き続き「リスク管理」における
「リスク情報の収集方法」のつづきです。
前回は、
“現在使用している「作業マニュアル」「手順書」等”
から得る「リスク情報」を説明しましたね。
今回は、
“危険予知活動”から得る「リスク情報」についてです。
危険予知活動とは、通常、「KY」とか「KYK」「KYT」で
表現していることが多いですね。
作業自体や、作業箇所に潜んでいる“リスク(危険)”を
予測し、指摘していく訓練のことです。
皆さんも、
「○○ヨシッ!」と皆の集まる場所で
大きな声を出しリスク情報を共有したことありませんか?
この活動は“危険予知活動”の一部ですね。
例えば、
倉庫等の作業箇所で、ヒトがつまずいてしまう恐れのある
“段差”がある場合に
「○○箇所、段差注意、ヨシッ!」
ただ、困ったことに
この注意喚起の「○○ヨシッ!」が
KYの全てだと思っているヒトが多いですね。
私も
建設業者さん、運送業者さんだけで、
年間40回くらいISO9001の審査に伺い、
KYについても確認することが多いのですが、
その際、
「毎朝、朝礼で危険個所の確認をしています」と
回答されることがしばしばです。
これは、以下に示す、一連の
“危険予知活動”の結果に対する活動なのです。
皆さんも
「○○ヨシッ!」がKYの全てではない事を
理解しておいてくださいね。
でも、建設業者さんは、
不完全なKYを実施しているだけマシで、
運送業者さんに至っては、
KYのナニも実施していない業者さんが多いことも事実ですね。
それはさておき、
“危険予知活動”についても
アプローチ法がいくつかありますが、
その多くは、次の内容で実施していきます。
1 現状を把握して、そのようなリスクが潜んでいるのか
明確にする
2 明確になったリスクの原因を検討する
3 明確になったリスクの原因を取り除いたり
軽減する解決策(場合によっては改善策)を協議する
4 協議した解決策や改善策の中から自分たちが実施すべき
ことを決定する(目標の設定)
と、言うような流れになります。
そして、“4”で決定したことを
「○○箇所、段差注意、ヨシッ!」
と、言うように、
指さし呼称で注意喚起を促し
リスクを回避して事故防止に繋げていくのです。
大まかに考えると
前述の“1〜4”を実施する
“危険予知活動”自体が
“リスク管理”と考えられない事もありませんね。
ただ、
「○○箇所、段差注意、ヨシッ!」
と、注意喚起するのであれば、
その“段差”を
解消することが出来ないのでしょうか。
まぁ、この辺の意見について今回は問題にしないでおきましょう。
前述した
一連の“危険予知活動”でリスクが明確になりましたね。
これが、“危険予知活動”による
リスクの収集方法です。
今回はここまでです。
次回は、今回同様
「ヒヤリ情報の収集方法」の続きです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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あおいコンサルタント株式会社
運輸安全マネジメント推進協議会
山本昌幸(ISO9001・ISO14001主任審査員、行政書士、
特定社会保険労務士、運行管理者)
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追伸(今回のオマケ):
最近、気になる言い回しが“ヤツ”です。
皆さんもつい使ってしまいませんか?
「あっ、その右にあるヤツを取ってください」 とか
「あそこに置きっぱなしの袋に入ったヤツは片付けますか?」。
テレビでもよく芸能人が使っていますね(もちろん女性も)。
なんか気になりません?

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