第26回メールゼミ
こんにちは!
運輸安全ドットコムの山本です。
26回目のメールゼミをお届けします。
今回は、PDCAのお浚いの最後ですね。
この2、3年、やたら
「マネジメントシステム」とか
「PDCAを廻す」というフレーズが流行っていますね。
でも、実はよく理解していない人がほとんどのようです。
この、メールゼミで
マネジメントシステムの基本である
PDCAについての知識を確かなものにしましょう。
前回までは、下の4つの事例のうち
「1」「2」のA社、B子さんの説明をしてきました。
今回は、「3」「4」のCさん、Dさんは、
どうあるべきなのかを考えてみましょう。
1 壮大な構想を打ち立て、
その構想を全社員に発表するが、
それっきりの会社・・・仮にA社とします。
2 疲れて仕事から帰ってきたご主人のために、
今まで作った事のない御馳走を作ったけれど、
その料理の味見をしない奥さん
・・・仮にB子さんとします。
3 配送先で荷物を引き渡すとき毎回、
誤配であることに気がつくドライバー
・・・仮にCさんとします。
4 思い付きで即、投資して、いつも損をしている投資家
・・・仮にDさんとします。
まず、運送業のドライバーであるCさんです。
Cさんの行動として、
配送計画の立案・・・PLAN:計画
配送実施・・・DO:実施
配送先で、配送品が間違いない事の確認・・・CHECK:検証
と、なりますね。
この事例の場合、
Cさんは、確かに「CHECK:検証」である
「配送品が間違いない事の確認」を実施して、
間違いに気付いたのですが、
その「気付き」を
次の「ACT:改善、是正」に活かしていないのです。
ですから、毎回、間違えてしまうのですね。
ヒトは間違える生き物であり
起きてしまった「間違い」は、
仕方ないのかもしれません。
しかし、その「間違い」を
「二度と起こさないこと」が重要なのです。
この場合、なぜ、「間違い」が起きてしまったのかの
「原因」を追究し、その「原因」を
取り除く処置が必要ですね。
これが
「ACT:改善、是正」ですね。
そして、この「ACT:改善、是正」を活かし、
次のPDCAである
「PLAN:計画」に反映させるのです。
マネジメントサイクルである、
PDCAは、永遠に続いていくのです。
PDCAPDCAPDCAPD・・・
ここまでご理解いただけると
PDCAがいかに重要であるのか
ご理解いただけるでしょう。
敢えて、事例の投資家であるDさんの説明を
する必要が無いかもしれませんが、
Dさんについても少し触れますね。
Dさんは、思い付きで、即、行動してしまうのです。
そうです。
「PLAN:計画」が無いのですね。
どこかの金融会社のCMではないですが、
「計画性」が大切ですね。
みなさんも、
無計画に、即、行動して失敗したことはありませんか?
以前のメールゼミの「目標」の説明で
少し触れましたが、
ナニか実施しようとしたり
目標を達成しようとする場合、
「結果的にできた」では、意味がありません。
「計画を元に実施した結果、出来た」が
大切なのです。
「結果的にできた」ですと、再現することが難しいですね。
しかし、
「計画を元に実施した結果、出来た」ですと、
再現するためには、
同じような「計画」を立案し実施することにより
再現性が高くなりますね。
「事故削減」についても
「結果的にできた」のではれば、
ナニが事故削減に有効であったのか
後で分析することもできない事は無いのですが、
どうしても、「こじつけ的」な、評論家意見になってしまいます。
しかし、
「計画を元に実施した結果、出来た」の場合、
事故削減にナニが有効であったのか
明確になっています。
その結果、その効果があった
「計画」(実施内容)を
同じような組織の別会社で再現すると
「事故削減」を実現できる可能性が高いのです。
「PLAN:計画」の重要性がお判りいただけましたか?
「PLAN:計画」以外にも
「DO:実施」
「CHECK:検証」
「ACT:改善、是正」
の全てを機能させ、PDCAを廻すことにより
プロジェクトや目標の実現が可能となるのです!
以上、「マネジメントシステム」
「PDCA」の重要性をお判りいただけたと思います。
次回からは、「リスク管理」について
説明していきましょう。
最後までお付き合いいただき感謝!
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あおいコンサルタント株式会社
運輸安全マネジメント推進協議会
山本昌幸(ISO9001・ISO14001主任審査員、行政書士、
特定社会保険労務士、運行管理者)
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追伸(今回のオマケ):
ここ最近、
「運輸安全ドットコム」のC会員への参加が
激増しています。
参加企業の規模がまた特徴的で、
20両未満の小規模業者さんと
100輌以上の中堅・大規模業者さんが多いのです。
なぜなのかなぁ?
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