当社の指導先である 山梨商運株式会社がトラック運送業者として輸送を対象に日本で初のISO22000(食品安全マネジメントシステム)を認証取得しました(2011年11月29日)。
当社の山本が山梨商運株式会社から、ISO22000コンサルティングの打診を受けたのは、2011年1月でした。当社としても運送業者がISO22000に取組む事例を耳にしたことがありませんでした。また、果たして、運送業者がISO22000に取組むことができるのか?
ISO22000の “しくみ” は、出来たとしても、その “しくみ”通りに全従業員が運用することができるのか?
今まで、「食品衛生」についての知識が殆ど無いドライバーや従業員にとって未知の世界ではないのか?ISO22000の審査員としても活動し、ISO22000への取組みで大変な思いをしている企業を見てきた、山本にとって「大丈夫ですよ。何とかなりますよ」と安請け合いすることは無理な話でした。そこで、山本が出した条件とは?
まず、
ISO9001の勉強から始めてください!
と、言うものでした。山本自身、ISO22000の審査に出向く際、コンサルタントから安易な指導を受けた結果、非常に苦しんでいる組織を目の当たりにしてきました。そして、それらの組織の共通点として、
1 マネジメントシステムの基礎である
ISO9001を全く理解していない
2 食品衛生の知識が無かったり、
食品業界での業務経験が無い
コンサルタントが指導している
でした。“2”については、山本が食品会社に勤務していた経験やISO22000審査員としての知識を有しているため問題ではないが、やはり “1”が問題です。
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